早川政子さん所蔵



テキスト ボックス: 夕映の漸く淡きころほひに風の中鶴のこゑの聞ゆる(昭和三十九年 春日 色紙。歌集『冬木』では「漸く」は「やうやく」、「中」は「なか」、「聞ゆる」は「聞こゆる」) テキスト ボックス: 何もせず居れば時のま自らの影のごとくに寂しさきざす(色紙。歌集『形影』では「時のま」は「ときのま」「自ら」は「みづから」)

テキスト ボックス: 山茶花はゆふべの雲に白妙の花まぎれんとして咲きゐたり(色紙。歌集『開冬』では「白妙」は「しろたへ」)