(写真6葉)




立房』〜アカシア(昭和21年作)


 (平成21年5月撮影)











アカシアとニセアカシア

佐藤佐太郎が歌集『立房』などで短歌作品に取り上げてゐる「アカシア」の正式名は「ニセアカシア」。

  ニセアカシア(学名:Robinia pseudoacacia)は、北アメリカ原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木。和名はハリエンジュ(針槐)。明治7年(1874年)に渡来。街路樹や公園、砂防林などに植栽されてゐる。56月に香りの良い白色の蝶形の花を房状に付ける。幹・枝に鋭い棘がある。札幌のアカシア並木も、ヒット曲「アカシアの雨がやむとき」のアカシアも、アカシアの蜜として販売されてゐるものも、全てこのニセアカシアである。これは明治時代に輸入されたとき「アカシア」と呼んでゐたことに由来する。ニセアカシアの「ニセ」は、学名のRobinia pseudoacaciapseudoが「偽」を意味することから、それを直訳したことによる。

  アカシア:マメ科アカシア属の総称で、オーストラリア、アフリカ、アラビア、アメリカなどの熱帯・亜熱帯に分布する。フサアカシア(オーストラリア南部・タスマニア島原産。黄色の花を付ける。別名ミモザとも呼ぶ)、ギンヨウアカシア(オーストラリア原産。黄色の花を付ける。別名ハナアカシア、ミモザとも呼ぶ)など。




フサアカシア(ミモザ)

ギンヨウアカシア(ハナアカシア・ミモザ)